私たちは、ひとりひとりの健康と尊厳を守る、地域のための病院(コミュニティーホスピタル)をめざします。

Subject診療科目

乳腺外科Breast Surgery

診療時間

9:00~11:30
13:30~16:00

ご予約は、電話(054)628-5500 『乳腺外科受診希望』とお伝えください。
※月-木曜で外来を開いています。
※紹介状不要です。
※お急ぎの方は予約があいていれば当日受診も可能です(先ずはお電話にてご連絡ください)。
※原則予約優先制とさせていただいております。
※お子様連れでも受診可能です。

乳腺外科について

乳がん検診でひっかかった(静岡・焼津(大井川)・藤枝・島田 乳がん検診要精密検査 マンモ・エコー)
乳がん検診の結果(腫瘤、嚢胞等)について心配
乳がん健診で繰り返しひっかかり心配

胸にしこり
乳房が硬い部位がある
乳房の左右差がある
乳房の違和感
乳房痛があり乳がんが心配
乳房のはり(痛み)
脇の下にコリコリがあり、どこにかかったらいいかわからない

今後妊娠の予定で、気になる部分があるので妊娠前に乳房診察を受けたい(プレコンセプションケア)
授乳中のしこり、授乳後のしこりが気になる(授乳期乳がんは発見が遅れやすいです。妊娠前に診察を受けておくと安心です)
繰り返す乳腺炎
今までにしこりがあると言われ通院していたが、最近検査していないので心配

乳房に赤みや腫れ
乳頭からの分泌物
乳頭のかゆみ、ただれ、かさぶた
乳頭が陥没してきた

こんなときはクリニックのようにお気軽に受診してください。

ご予約は、電話(054)628-5500 『乳腺外科受診希望』とお伝えください。
予約があいていれば当日受診も可能です。

診断

初診の際、必要な検査を受診当日行います。症状や不安をお聞きし、診察・検査結果を丁寧に説明します。
特に、超音波画像については不安のある部位の画像をリアルタイムでお見せしながら説明します。
悪性の可能性が完全に除外できないと判断した場合、当日/できる限り早期にさらなる精密検査(MRIもしくは針生検等)を行い、受診回数をできるだけ少なくし、確定診断までの時期を可能な限り短縮します。br>診察・検査で心配ない場合でも、その人の乳房の状態・乳がんリスクに応じて今後どのような乳がん検診を受けたらよいかアドバイスします。

検査方法

〇乳腺超音波(エコー)
超音波検査は検査者技量・検査機器により結果が大きく異なると言われています。乳腺超音波専門医が診察した上で、超音波画像をリアルタイムにお見せしながら、乳腺の状態や腫瘍ができていないかをご説明します。
Aplio i800:乳腺外来で使用する超音波機器は、鮮明で高画質な装置です。ハイグレードなスペックを備えています。
〇マンモグラフィ
※40歳以下の若年の方はマンモグラフィは必須ではありません、必要に応じて判断します。
※撮影はすべての女性放射線技師が行います。
※妊娠中の方はお知らせください。
専用のレントゲン(X線)装置で乳房を強めに圧迫しながら撮影します。平たく引きのばして撮影することで、少ない放射線量で重なりの少ない良い写真を撮ることができます。
AMULET Innovality:丸みのあるデザインと「痛みの少ない」圧迫システムです。
また、トモシンセシスが撮影できます。立体的に断層画像を撮影するものです。特に、高濃度乳房(デンスブレスト)と呼ばれる、若い女性やアジア人に多く認められる乳腺の密度が濃いタイプでは3Dマンモグラフィ撮影において効果的です。
〇視触診
症状をお聞きし、検査データと比較しながら診察します。マンモグラフィや超音波検査で描出されにくい皮膚の状態や硬さ・左右差・動きによるひきつれ、検査の死角となりやすい部位の観察をします。
〇乳房MRI(造影・DWIBS)
一般的にMRIの検査予約はとりづらいですが、当院は1週間以内のご予約が可能です。速やかに精査できます。病気の存在の有無、局所の広がりを細かくみる検査です。

取り扱う疾患

乳がん(浸潤性乳管癌、特殊型 浸潤性小葉癌、粘液癌等)、乳房パジェット病、乳腺炎(膿瘍、肉芽腫性乳腺炎)、乳腺症、乳腺良性疾患(乳管内乳頭腫、線維腺腫、葉状腫瘍、過誤腫)、検診精査を含めた外来診療・手術・薬物療法

乳腺炎について

授乳中の乳腺炎は出産後6ヶ月までが、最も頻度が高いです。出産後から積極的に母乳授乳のケア(おっぱいケア)を受けてください(かかりつけ助産師をみつけておくとよいです)。発熱、発赤、乳房痛、乳房のしこりができたときは、ご相談ください。診察および超音波で状態を判断します。乳汁がうっ滞しているだけなのか、膿がたまっている状態なのかを超音波で正確に診断したうえで、初期であれば抗菌薬処方で切開せずに対応、授乳をできるだけ痛みがないように続ける方法のアドバイスもします。
乳腺炎が進行し超音波検査で膿がある場合でも、できるだけ切らないで対応します。これは膿の部分に針を刺して膿の一部を吸引して外に出す操作(この時同時に培養もし一般的な細菌によるものか判断します)で、母乳授乳を続けながら切開しないで、乳腺膿瘍を治療する方法です(膿瘍の大きさが大きい場合は最終手段として切開せざるを得ない場合もあります)。
さらに、これから出産される方は、プレコンセプションケアとして妊娠する前に乳がん検診を受けましょう。妊娠中、また出産後は、超音波診断が難しくなりますが、妊娠前画像があることで判断しやすくなります。妊娠中・出産後の乳がんは見つかりにくく、比較的大きくなってから受診する傾向があります。乳房にしこりを感じたら、発見した時点で必ず一度は乳房検査(視触診・超音波検査)を受けましょう。

治療

乳房全摘術、乳房部分切除術、乳腺腫瘍摘出術など、 腫瘍の位置・大きさにより患者様と相談して手術方法を決定します。手術では可能な限り整容性を大切にする手術を提案します。化学療法は益と害を考えながら、ひとりひとりにあったレジメンを提案します。丁寧な診察と説明をし、複雑化する治療の選択肢を共有しながら、一人ひとりの患者さんにあった治療方針shared decision makingを提供・実践します。外見・経済的・社会的・心理的な面にもきめ細やかに配慮しながら治療をすすめます。
〇BRACAnalysis:BRACAnalysis®診断システムは、患者さんの生殖細胞系列BRCA1およびBRCA2遺伝子に臨床的に意義のあるバリアント(DNA配列変化) を分類するコンパニオン診断システムです。
オンコタイプDx:この検査は、乳がんのうち女性ホルモンを抑える治療が有効で、HER2タンパクが陰性の乳がんの方において、再発リスクだけでなく抗がん剤を治療として使う効果がどの程度あるかどうかを数値化予測ツールです。これにより、以前であれば化学療法を行っていた場合でも再発スコアが低い場合は化学療法を省略することができます。また、臨床リスクが低いと考えられていた場合でも、再発スコアが高い場合は化学療法を適切に行うことができます。(過剰治療や過少評価を避けることができる)
〇術後の補正下着・エピテーゼ
化学療法時の対応:ウィッグ、頭皮冷却(愛帽)
※頭皮冷却に関しては当院で診断・治療の方に限らせていただきます。
〇医療用補整具購入費助成 (焼津市・藤枝市・島田市・牧之原市・静岡市等):がん治療中のみなさまの就労や社会参加等を支援するための、がん治療に伴う脱毛のために購入したウイッグや、乳房補整具の購入費用の一部を助成があります。申請のご案内をいたします。
〇高額医療療養費制度等の事務的な相談等がお気軽にできるよう体制を整えています。

担当医

山﨑 宏和
日本外科学会認定 外科専門医
日本超音波医学会 認定超音波専門医(乳腺)
日本乳癌学会 乳腺認定医
日本乳がん検診精度管理中央機構 検診マンモグラフィ読影認定医 AS判定、検診乳房超音波実施・判定医
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会認定 乳房再建用エキスパンダー/インプラント実施医師
日本遺伝性腫瘍学会
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

乳がん検診コースのご案内

当院では積極的に乳がん検診を実施しております。
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