糖尿病内科Diabetes
診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |||||||
糖尿病内科 | 9:00~11:30 | 甲賀(啓)(1・2週) | 河盛 (予約制)(10:00~13:00) |
甲賀(啓) | 甲賀(啓) | - | - | ||||||
15:00~16:30 | 甲賀(啓)(1・2週) | 河盛 (予約制)(10:00~13:00) |
甲賀(啓) | 甲賀(啓) | - | - |
担当医
- 甲賀 啓介
- 河盛 隆造(医学博士、糖尿病学会専門医・指導医、先進糖尿病治療学講座 特任教授)
糖尿病内科について
はじめに
糖尿病は、血糖値が慢性的に高い状態が続く疾患で、国内では多くの方がその治療と管理に取り組んでいます。2023年の厚生労働省の調査によれば、日本国内の糖尿病有病者数は約1,000万人に上り、予備軍を含めるとその数はさらに膨れ上がります。糖尿病は放置すると様々な合併症を引き起こし、患者の生活の質を著しく低下させるだけでなく、医療費の増加にも直結するため、医療機関や地域全体での包括的な対策が求められています。
日本では糖尿病患者の約75%が高齢者であり、高齢化が進む中で、ますます重要な疾患となっています。焼津市においても例外ではなく、糖尿病の早期発見と適切な治療が地域医療の重要な課題となっています。当院では、2名の糖尿病専門医が診療を行っており、患者さん一人ひとりに応じた適切な治療を提供しています。糖尿病には1型、2型、妊娠糖尿病など複数の種類があり、それぞれの背景や生活習慣、症状に合わせた治療が必要です。当院では、食事療法、運動療法、薬物療法の3本柱を中心に、患者さまに最適な治療プランをご提案しています。
厚生労働省 2023年8月30日患者調査
糖尿病の基礎知識
糖尿病は、大きく分けて以下の種類があります。
〇1型糖尿病:免疫系の異常によって膵臓のβ細胞が破壊されることで、インスリン分泌がほぼ完全に失われるタイプです。主に若年者に発症しますが、中高年に発症することもあります。
〇2型糖尿病:最も多いタイプで、全体の95%以上を占めます。遺伝的要因と生活習慣の影響でインスリンの分泌不足や働きが悪くなることが原因です。
〇妊娠糖尿病:妊娠中に発症する糖尿病で、母体や胎児への影響が大きいことから適切な管理が必要です。
〇その他の特定の原因による糖尿病:遺伝子異常や他の疾患が原因で発症するケースがあります。
糖尿病が進行すると、「糖尿病性神経障害」「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」といった三大合併症に加え、心筋梗塞や脳梗塞といった深刻な病気を引き起こすリスクが高まります。そのため、日常生活における血糖値管理が不可欠です。
厚生労働省 2023年8月 患者調査
当院の特徴と診療方針
当院では、糖尿病専門医が2名在籍しており、腎臓内科、循環器内科、血管外科、管理栄養士、理学療法士など多職種と協力して患者様一人ひとりに最適な治療を提供しています。最新の医療機器を活用した正確で迅速な診断と、患者さんの生活に合わせた治療計画の策定を重視しています。
糖尿病治療には、食事療法、運動療法、薬物療法という3本柱があります。当院では、管理栄養士による栄養指導を行い、患者様の生活習慣に合わせた具体的な食事プランをご提案します。また、運動療法では、医師の判断に基づき安全かつ効果的な運動をサポートします。薬物療法においても、患者さんの病状や体質に最適な治療法を選択します
診療の流れ
初診:患者さんの生活習慣や病歴を丁寧にヒアリングし、血液検査や尿検査を通じて糖尿病の状態を評価します。
治療計画の立案:食事療法、運動療法、薬物療法のバランスを考慮し、患者さんのライフスタイルに無理のない治療プランを提案します。
継続的なフォローアップ:定期的な通院を通じて、治療の進捗や合併症の有無をチェックします。必要に応じて計画を見直し、患者様と共に最適な方法を模索します。
治療の柱
①食事療法:管理栄養士が個別相談を行い、具体的な食事内容や量をアドバイスします。例えば、焼津市特産の魚介類を活用した栄養バランスの良い食事プランを提案しています。
②運動療法:患者さんの体力や年齢に応じた運動メニューを作成し、無理なく取り組める環境を提供します。歩数計の使用や地域のウォーキングイベントとの連携も行っています。
③薬物療法:患者さんの状態に応じて経口薬やインスリン注射を適切に使用します。最新の薬剤やデバイスを積極的に取り入れ、副作用の少ない治療を目指します。
地域医療への貢献
焼津市は、海と山に囲まれた自然豊かな地域ですが、高齢化が進む中で糖尿病患者の増加が懸念されています。私たちは、地域の健康を守るために、糖尿病の早期発見と予防にも力を入れています。市内の健康診断結果をもとに、リスクの高い方には早めの受診を呼びかけ、生活改善の指導を行っています。
さらに、糖尿病は家族のサポートも重要な病気です。当院では、ご家族の方も含めた相談や指導を行い、患者さんが安心して治療に取り組める体制を整えています。また、地域のクリニックやかかりつけ医との連携を強化し、適切なタイミングで専門医療を提供できる仕組みを構築しています。
健康診断と予防活動
市が実施する健康診断の結果を活用し、糖尿病の早期発見に努めています。高リスク者には積極的な受診を勧め、生活習慣改善のための具体的なアドバイスを提供しています。また、市民向けの講演会や相談会を開催し、糖尿病に関する正しい知識を広めています。
地域医療機関との連携
近隣の診療所やクリニックとの連携を強化し、重症化する前に専門的な診療を受けられる体制を構築しています。さらに、退院後のフォローアップや在宅医療のサポートも行い、地域全体で患者様を支える仕組みを作っています。
症例紹介
60代の男性患者様が初診で来院されました。この患者さんは健康診断で血糖値が高いと指摘されており、以前から食生活の乱れや運動不足が続いていました。診察の結果、糖尿病が確認され、管理栄養士の指導を受けながら食事療法と運動療法を開始。さらに、薬物療法も併用した結果、3か月後にはHbA1cが大幅に改善し、患者さん自身も「生活が整い、体調が良くなった」と感謝の言葉をいただきました。
患者さんへのメッセージ
糖尿病は、早期発見と適切な治療を行えば、生活の質を維持しながら長く健康に過ごせる病気です。当院は、患者さん一人ひとりの声に耳を傾け、寄り添った治療を提供しています。糖尿病が心配な方、あるいは生活習慣を見直したいと考えている方は、ぜひ一度ご相談ください。私たちのチームが全力でサポートいたします!
糖尿病「友の会」は、当院外来へかかられている糖尿病患者さんとその家族、医師、看護師、管理栄養士などの医療スタッフで作られている会です。
【こんな活動を予定しています】
ウォーキングなどのアウトドア活動や勉強会の開催を予定しています。患者さん同士で情報交換をしたり、専門家からの情報が得られます。月刊誌「さかえ」を毎月読むことができます。
◎申し込みについて◎
外来受付にある「甲賀病院 糖尿病友の会 入会申込書」へ記入し、外来受付へご提出ください。
◎年会費について◎
年会費3,500円(内訳:日本糖尿病協会 2,400円、静岡県糖尿病協会 600円、PHOENIX 500円)
[お問い合わせ先]
友の会「PHOENIX(フェニックス)」事務局 栄養科杉山 TEL:054-631-7235 FAX:054-631-7237
関連ワード
管理栄養士・低血糖・糖尿病・食事・症状足・原因・予防・合併症・足が痛い・インスリン・運動・壊疽・血糖値・体重減少・三大合併症